徒然ラボ

幸田アダのブログです

「新宝島」とNFRecordsのはじまり

 

いやぁ、とうとうサカナクションの新曲「新宝島」のPVが公開されましたね。

ほんとはすぐに投稿したかったですが遅れました。若干の今更感はあるかもしれませんが、お構いなしに「新宝島」を紹介したいと思います。

 

 

肝心の感想…

音楽、映像ともにすげえいい。サカナクションによるあたらしいポップチューン。

古ぼけて間延びしたモダンなテクノのイントロに胸を撃ち抜かれるところから始まると、メンバーが気の抜けたステップを踏み出します。ここから始まる真面目にふざけたような演出は今まであるようでなかった新機軸で、非常に嬉しい。動画をみればふざけっぷりと絶妙な時代錯誤感がわかると思います。女性ダンサーはどこで売ってるかわからないトレーナーに身を包み、聖子ちゃんカットでキメていたりします。30〜40代の人ならもっといろいろなオマージュなり時代感なりを感じられて面白いんだろな、羨ましい。

 

もちろん素晴らしいのは映像だけではないです。音楽本体もすごくいい。イントロのあと、メンバーのステップのタイミングから始まるシークエンスは弾むような軽妙さで曲全体をポップかつ爽やかに盛り上げています。山口さんの歌声もいつもよりクリアーなものでやはり親しみやすいボーカルラインに仕上がっていて、サビの部分でさらに爽快なものになります。

サカナクションの曲というとアンニュイな感じや少し不気味で難解な印象があるではないかと思いますが、この曲はそれらの要素を損なわない程度にポップで親しみやすいものになっています。歌詞も意味不明ではない。それでもってサカナクションを割と聞いてきた筆者のような人もめちゃくちゃ嬉しくなる仕上がり。ポップ感が強まったところでそれを形作る要素はしっかりサカナクション臭がする。

ちなみにアンニュイとか不気味さとか難解さとかがわかりやすいと思うのはこんな曲。

 

 

ちなみにこの「新宝島」は映画「バクマン。」とのタイアップ曲ということで話題性がある曲ですが、注目すべきはそれだけではありません。

この「新宝島」はサカナクションがVictorの中で独自に設立するレーベル、NFRecordsの第一弾作品になるのです!

新宝島」というタイトルも、歌詞にある「次も その次も その次もまだ目的地じゃない 夢の景色を探すんだ 宝島」という一節もサカナクションの今後の意欲的な活動を期待させます。

サカナクションが新しいプロジェクトをしているというだけでワクワクが止まりません。すでにこれまでのPVがNFRecords名義のものになっているので何かが動き出している兆しが感じられます。あわよくばキレキレの所属アーティストが追加されて、全国でNFRecords主催の音楽イベントが開催されるなんていう期待で胸をはちきれんばかりにふくらましています。DJ山口一郎のイベント関西でやってほしい。

 

終わり