読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

徒然ラボ

くだらないことがおもしろい 好きなんだからしかたない

パウルクレー展にいってきた

兵庫県立美術館にて開催中のパウルクレー展「だれにもないしょ」に行ってきました。

大学の講義で出されたレポートの都合という理由もありますが、もとより好きな画家は?と聞かれれば、パウルクレーと答える筆者であるので、ウキウキ気分で行ってまいりました。

とはいえ、好きな画家とは言いつつもクレーについてよく知っているわけでもなく、その絵の色彩や線に心を惹かれて幾つかの作品を知っているという程度のものです。スイス出身やら、バウハウスで教鞭をとっていたやらという表層的な知識しか持ち合わせない筆者がクレーという人物を語るのはあまりおもしろくないので、その辺りは上のリンクに貼ったwikipedia先生に任せたいと思います。

ただ、知識はなくともクレーの絵自体はやはり好きです。例えばこんなかんじの絵があります。

よって今回は、筆者によるクレー作品の感想と好きな作品紹介でもして、一人でも多くの人にクレーを知ってもらおうという記事を書きます。下の作品は「セオキオ(野菊)」という作品。今回の展覧会にはなかったのですが今までクレー関連の画集などを見てきた中でもっとも有名に感じました。知っている方もいるのではないでしょうか。

f:id:turedure-lab:20151005022442p:plain

Paul Klee - Wikipedia, the free encyclopedia

そもそもどんな経緯でパウルクレーという画家を知ったかといえば、その理由は筆者が愛してやまないサカナクションがkleeという曲を歌っていたことにあります。この曲をきいて、クレーとはなんぞ?と思い、画像検索にかけたのが筆者のクレー好きの始まりでした。当時の筆者にとっては「クレーの絵を見て落ち込む」とか「見えないもの描きたくて」などという歌詞やギターロック感の強い曲調、そしてクレーの絵画の独特な芸術性のその全てが魅力的で衝撃的で、クレーへの感情にはひとしおのものがあります。

この「klee」はYoutubeにはありませんでしたが、歌詞くらいは検索すれば見られると思うので、気になる人はぜひ。この曲は「kikUUiki」というアルバムに収録されています。

ではではこの辺で、筆者お気に入りの作品について話していこうと思います。

まずは「さえずり機械」

f:id:turedure-lab:20151005022105p:plain

 

File:Die Zwitscher-Maschine (Twittering Machine).jpg - Wikipedia, the free encyclopedia

 この作品はクレーの作品をいろいろと調べ始めた頃に知った作品で、始めてピンときたクレー作品です。

前述の楽曲の影響もあってクレーには少しアンニュイな印象を持っていた僕に響いたのは有名なセオキオではなく、まさにアンニュイなブルーを湛えたこの絵でした。これまた展覧会で見られなかった絵であるので、実物の美しさに触れてはいないとはいえ、モニタ越しにですらその青とモチーフの魅力が感じられます。

さえずり機械と銘打っておきながらも金属質なガラクタのようにうなだれた鳥のモチーフからは静けさが感じられ、その背景に広がる青は暗く、鮮やかに澄んでいます。クレーがどのような意図でこの絵を描いたのか筆者には知る由もないですが、筆者はこの絵から澄んだ夜の空気を感じ、心惹かれます。

 

真剣に絵の感想を語るのには慣れておらず、存外、こっぱずかしいので今回はこの作品で終わりにします。

www.fashion-press.net

≪彼女は吠え、僕らは遊ぶ≫1928年 パウル・クレー・センター(ベルン)蔵 

©Zentrum Paul Klee c/o DNPartcom

(写真がうまく貼れなかったのでリンクを貼っておきます。10/13追記)

 この作品は今回の展覧会で見ることができました。実物を見ることができたからこそその良さが感じられた作品で、本当に一枚の紙の上に、平面的に表現されたものなのかと疑うほどに重層的な感覚を持ちました。背景にはおそらく水彩によってまるで霧のようにもやもやと空間的な色彩が施されており、犬のような線描のモチーフがその中につやつやと存在します。すぐ隣に谷川俊太郎による詩が付されていてなんらかの解釈を提示してくれていましたが、その言葉も忘れてしまうほどにこのモチーフはビビットでした。おそらく詩人、谷川俊太郎もこの生気に魅せられて、言葉を紡がずにはいられなかったのだと思います。

谷川俊太郎はこの絵に限らずパウルクレーの様々な作品について詩を書いて、2冊の本にしています。

このようにクレーの作品についてきましたが、やはり筆舌につくせぬ魅力が、彼の絵にはあります。もしこの記事でクレーを知り、好きになった方がいればとても嬉しいですが、僕には書ききれなかった魅力を是非とも自分で感じて欲しいと思います。

おしまい