徒然ラボ

幸田アダのブログです

秋映りんごの季節

とうとう秋映りんごの季節がやってきました。

そうです、筆者が選ぶ好きなりんごランキング堂々一位のあいつ。去年はちょっと気の利いた八百屋さんやスーパーにしか売っていなかったあいつ。今年は近くのスーパーに姿を見せはじめたあいつ........

このりんごへの思いは色々とありますが、見た目は黒っぽいけど、味は最高というかっこいい林檎、それが秋映...味を知ったらむしろその黒い色彩も魅力になる。下の写真をご覧になればわかるかと思いますが、一般的に出回っているサンつがると比べるとかなり色に特徴があります。完熟になるにつれて黒さが増すそうなのでワインレッドのその姿は完熟の証。

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秋映(あきばえ)|品種紹介|りんご情報局

秋映がいったい何者かはJAさんを見て知ってもらえばいいので、僕の方ではそのおいしさを語りたいと思います。そして、あわよくばこの秋映の人気に火をつけ、流通量を増やして、安く長くたくさん食べられるようにしたい。

このおいしさを話すには筆者のりんごの好みを話しておく必要があるでしょう。りんごの味のものさしとしてJAさんの4つの指標、甘さ、酸味、香り、硬さを使わせてもらおうと思います。

まず甘さ。これについては酸味との兼ね合いが大事ではありますが、少なくとも酸味よりは弱い方が好みです。梨でも赤いものより青いものが好きです。筆者は果物を食べるというとやはり全体的に酸味を求めようとする傾向があるようで、バナナやスイカよりも酸っぱいみかんやりんごが好みです。しかしながら、なかなか注文が多く、甘みのない酸っぱいだけのりんごも好きではなくやはりバランスが大切です、酸味:甘み=3:2くらいがいい。

お次は酸味。シャクッと口に含んだ時、一番に届くのは酸味であってほしい。かめばかむほど蜜がはじけて甘酸っぱくなるというのが理想。りんごは酸味あってこそです。甘ったるいだけのりんごなど僕は認めません。甘いの好きな人は青リンゴなんかを食べといてください。梨は赤いのをどうぞ。

そして香り。香りも大切な要素で、シャクッとやる前から感じるのが香りなのです。シャクッとやればなおのこと香りは鼻腔に広がります。甘ったるいそれではなく少し目のさえるような清涼感たっぷりの香りが広がれば最高。

最後は硬さ。これは硬めが好みです。最後の方までしゃくしゃくと噛んでいたいです。柔らかいりんご特に、シーズン外れのものだとモサモサと砂のようにすぐに果実が崩れてしまうことがありますが、そんなの絶対許せません。やはりシャキッとした歯ごたえは譲れない。

 

以上のように4つの指標それぞれについて僕の思うところを書いてみました。全体的な傾向としてはどれも強めが好きです。とはいえ筆者はりんごを毎日でも食べたい人間であるので飽きない美味しさというのも求められ、インパクト勝負のりんごでもいけない。美味しいりんご探しは一筋縄ではいかない。

そして肝心の秋映に話は戻ります。

秋映はまず、硬め。ずっとしゃくしゃくやってられる硬派な奴です。そして、香りも強い。硬めなのでシャクとやった時にパッと香りが広がる印象があります。そして何より絶妙なバランスの甘酸っぱさ、もとい酸っぱ甘さをその果実の中に秘めています。味は濃いめなのですが、酸味が先行するのでしつこくなく、素晴らしいことに飽きがこない。というか飽きがくる前にシーズンが終わってしまう。

ちょっと言ってしまいましたが、このりんごのあってないような弱点がシーズンの短さです。9月下旬〜10中旬って、そりゃ短すぎる。と言いたくなる。短いからこそありがたみを忘れず大切に味わうことができるというものですが、やはり食欲の強い筆者はもっと長く味わいたい。

だ、か、ら、これを読んでくださっている皆さん、是非とも秋映に早く出会って、食べまくってください。そして筆者とともにニーズを高め、シーズンを伸ばしてやろうではありませんか!

これがやりたくてこの記事を書いたようなものです。なので是非一度は味わってみてくださいね。いまのところシーズンは短いですよ。

おしまい