詩まとめ1
たくさんつぶやいたので一旦まとめてみます。
今のところ81 篇できているので、まだまだ一部です。
第一詩集には77篇が入ります。乞うご期待。
「女子高生」(1/2)
— 幸田アダ (@turedure_lab) 2016年12月22日
制服からはみ出た
ヘッドホンの黄緑は
制服に似合うそのおさげと
不釣り合いに戦って
大人になりかけの鳥みたい
君はそのヘッドホンを介して
君だけの世界
見つけたお気に入りの色の中をぐるぐる
「女子高生」(2/2)
— 幸田アダ (@turedure_lab) 2016年12月22日
自己完結の循環を
思春期がそれとは知らず
制服の中で続けている
そこからはみ出した色は
とても乱暴でチクチクするけど
実はとってもかわいい
「街の片隅あなたで知った趣味」
— 幸田アダ (@turedure_lab) December 21, 2016
街を丸ごとあなたの中につっこんで
出てきたものを見てみたい
あなたがやってくる通勤電車のひしめき
歩いた朝の白さ
私に触れる気持ち
「団子屋の娘」
— 幸田アダ (@turedure_lab) December 20, 2016
近所の駅前
流れるような白い肌の先に指
くるくると運動する団子
最適な手際でそれを包むとき
あなたはただ植物的な生き物です
眺めた
「愛とか好きの器」
— 幸田アダ (@turedure_lab) December 19, 2016
アイドルは愛されることのプロ
もらった声援には「ありがとー」
笑って返す
僕の下手くそなアイラブユーだって
気になるあの子に渡しきれなかった気持ちだって
アイドルになら注ぎ込める
好きなだけ好きって言えるの
「ポトス」
— 幸田アダ (@turedure_lab) December 30, 2016
私は窓際、透けるカーテンの向こう
人知れず水と空気を吸って伸長する
紫外線が私を消そうとするからただ青々と抗っている
「中毒」
— 幸田アダ (@turedure_lab) December 31, 2016
なんでそうなるの。
そんな悲しいシナリオなんて書いてなかったくない。
もはや悪い方向に進んでいかないと落ち着かない体になっちゃってるの?
あるかもしれない悲しみにばかり目をやるのはどうして?
「悲劇はきらい」と言う君の手にはチューブ詰の悲劇。
「楽観の鼓動」
— 幸田アダ (@turedure_lab) December 28, 2016
鳥だといいなと思って見ていた、白いレジ袋
跳ねる、反り立ったコンクリートの上
並んで歩いていた。
「いいわけ」
— 幸田アダ (@turedure_lab) 2016年12月27日
せすじをのばしてあるくにはここは低すぎるような
そんな気持ちを後頭部に乗せて歩く
「ビックリマーク」
— 幸田アダ (@turedure_lab) 2016年12月25日
あなたとの距離感は「!」つけとけばなんとかなる気がしています、なんてね笑
わからない、だけど嫌いじゃないです。